気がつくと現れる「ニキビ」は、女性のお肌にとって大敵な存在。
「鏡を見るたびに憂鬱になる」、「ニキビさえなかったら、もっと前向きになれるのに」と、悩みのタネになりますよね。繰り返しできると、ニキビ跡になってしまうこともあるでしょう。
そもそも、「ニキビ」はなぜ繰り返しできてしまうのでしょうか?ここでは、ニキビの原因から、ニキビのケア方法までをご紹介していきます。
目次
ニキビができる原因ってなに?
繰り返すニキビの原因とは一体何なのでしょうか?以下ではニキビができる根本的なメカニズムから、その他関係する原因までを、簡単に解説していきます。
1.ニキビができるメカニズムには「毛穴詰まり」にあり
ニキビができるメカニズムの原因は「毛穴詰まり」にあります。毛穴が詰まると、毛穴の内部でアクネ菌が増殖し、ニキビとして肌に現れます。毛穴が詰まる原因には
- ターンオーバーの乱れ
- 皮脂の過剰分泌
- 乾燥
の3つが関係してきます。各それぞれどのように関係してくるのかをご説明していきましょう。
ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりのこと。肌は大きく分けて「表皮」・「真皮」・「皮下組織」の3つの構造に別れます。
生まれ変わるのは「表皮」と呼ばれる部分。さらに表皮は4つの構造に分かれ、徐々に内側から押し上げられるように生まれ変わります。
最終的に肌の表面に“角質”となった状態で現れ、垢として剥がれ落ちます。この一連のメカニズムがターンオーバーです。
本来なら垢として剥がれ落ちる“古い角質”が、何らかの理由でターンオーバーが乱れると、肌の上で溜まります。
この古い角質が毛穴付近で溜まったままになると、毛穴が詰まってしまう原因になります。
さらに、皮脂の過剰分泌は毛穴詰まりを促進させます。肌の乾燥は古い角質を固くさせ、守ろうとした肌が皮脂を過剰に分泌。毛穴詰まりに繋がるのです。
2.生活スタイルもニキビの原因に関係している
ニキビができる原因として、生活スタイルも関係してきます。ニキビの大敵になるのは、睡眠不足・ストレス・不規則な食生活です。
「睡眠不足」や「ストレス」は、ホルモンバランスを乱し皮脂を過剰分泌させる原因に繋がります。また、不規則な食生活が続き、栄養バランスが悪い状態になるとニキビの原因になることも。
肌のターンオーバーを整えるには、ビタミン・ミネラル・タンパク質などの栄養素を摂ることも大切です。この、肌のターンオーバーに大切な栄養素が不足すれば、ターンオーバーが正常に行われず、毛穴が詰まる原因になることも少なくはありません。
ニキビの種類別のケア方法
ニキビといっても、状態によって呼び名が変わり、ケア方法も変わってきます。ニキビ種類は大きく分けて3種類。
1つめは、ニキビの初期段階の「白ニキビ」。2つめは炎症を起こしている「赤ニキビ」。3つめは古い角質が酸化した状態の「黒ニキビ」です。以下では、各それぞれの適切なケア方法をご説明していきましょう。
1.白ニキビのケア方法
白ニキビは、ニキビの初期段階です。毛穴に詰まった皮脂が、肌表面に盛り上がってきている状態です。炎症を起こしているとまではいきませんが、毛穴の内部に詰まった皮脂とアクネ菌が増殖してきています。ここで、適切なケアを行えば、ニキビ跡にならず完治しやすくなります。
具体的な適切なケアとは、洗顔と保湿を正しく行い、不規則な食生活や睡眠不足は避け、生活スタイル整えるだけでも十分でしょう。
また、ひどい炎症を起こす前に、毛穴に詰まった皮脂を出してあげれば、ニキビの治りが早まることも。潰して皮脂を出してあげるのが良い方法ですが、実際に行う際は清潔な道具を使って行いましょう。
2.赤ニキビのケア方法
赤ニキビとは、白ニキビよりも一歩先悪化したニキビのこと。詰まった毛穴の内部でアクネ菌が増殖し、炎症が起きている状態です。場合によっては、痛みを伴うこともあります。
ケアのポイントとしては、炎症を抑える、刺激を与えないことです。炎症を抑えるための方法は2つ。鎮静作用のある基礎化粧品を使用することや、ニキビ専用の治療薬を使うこと。また皮膚科を受診し、塗り薬を処方してもらうのも良い方法です。
スキンケアは洗いすぎず、与えすぎるのも禁物。
洗いすぎは必要な皮脂が無くなり、肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
また、肌を保湿することは正しいケア方法ですが、乳液を必要以上に塗布する、必要が無いのにフェイスクリームを塗るなどの、与えすぎるスキンケアは止めましょう。
基礎化粧品が刺激となり、炎症を悪化させてしまう可能性もあります。炎症を抑えながら、肌に優しく適度なスキンケアを心がけましょう。
3.黒ニキビのケア方法
黒ニキビとは、ニキビの表面が酸化し黒くなった状態のこと。毛穴が詰まり、内部ではアクネ菌が増殖。
ニキビとなって肌表面に現れます。ここまでが白ニキビの状態ですが、少し先に進むとニキビの内部で芯ができ、表面が盛り上がってきます。
この状態を放置しておくと、ニキビ周辺の古い角質が溜まり、ニキビの表面が酸化して黒ニキビとなってしまうのです。
黒ニキビは表面が固くなり、ついつい触りたくなってしまいます。ですが、ニキビ跡として残ってしまう可能性もあるので、なるべく刺激を与えないようにしましょう。
洗顔は1日に2回にとどめ、洗いすぎないように洗浄。洗顔後は化粧水や乳液で肌を整えます。生活スタイルは正しく行うことも忘れずに、ニキビが自然と治まるまで待ちましょう。
できてしまったニキビ跡はどうすればいいの?
繰り返しニキビができていると、ニキビ跡になってしまうのは避けられません。できてしまったニキビ跡をケアするにはどのような方法が良いのでしょうか?
1.ホームケアするなら
軽度のニキビ跡なら、ホームケアでも十分に改善できる可能性があります。スキンケアは、ピーリング行いながら、保湿を心がけましょう。ピーリングには古い角質を除去する働きがあるので、肌のターンオーバーを助け、毛穴の詰まりも予防します。
さらに保湿をしっかり行えば、ターンオーバーも正常に行われやすくなります。また、ピーリングのやり過ぎには注意。
角質を取りすぎても肌トラブルのもとになります。頻度は週1回程度にとどめ、適度に行いましょう。
2.クリニックでケアするなら
ニキビ跡といっても軽度から重度までさまざま。クレーターになってしまったり、赤く盛り上がったような重度なニキビ跡は、ホームケアだけでは改善するのが難しい場合もあります。
ホームケアだけに頼らず、専門のクリニックを受診し、適切なケア方法を行いましょう。
専門のクリニックでは、ケミカルピーリングやイオン導入。美容レーザーなど、治療方針も多様です。一人で悩まずに、ドクターに相談すれば改善できる可能性も広がりますよ。
繰り返すニキビから卒業しましょう
ニキビの原因からニキビの種類、ケア方法までをご紹介してきました。
軽度のニキビはなら、正しいホームケア・規則正しい生活・栄養バランスの整った食事の3つに気をつけることで、改善できる可能性もあります。
しかし、赤く腫れて炎症を起こすような重度なニキビを繰り返しているなら、自力で完治させるのは難しいことも。専門のクリニックを受診し、プロの力を借りてケアを行うことも視野に入れましょう。